クルーソン・タイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/17 09:46 UTC 版)
「糸巻き (弦楽器)」の記事における「クルーソン・タイプ」の解説
クルーソン社が開発したベーシックな構造をしたチューナー。オープンギアタイプのペグとの一番の違いはギアをカバーで覆っていて、そのカバー自体がウォームの軸受けを兼ねており、信頼性とコストダウンを両立している。ペグの取り付け穴にブッシュをはめ込んで、裏側からビスで固定する。カバーはプレートに爪で固定されているため、密閉されておらず、多くはグリス充填用の穴も開いている。そのため、古いものは内部でゴミが固まってしまうことがある。また、ウォームが強度のない真鍮製だったため、これが故障の原因となっていた。また、ギア比が12:1のため、精密なチューニングができなかった。クルーソン社はすでに倒産している。後藤ガット社などのクルーソンを模して作られている商品は、ウォームが鉄製になっており、ギア比も16:1に改良が加えられている。このタイプは後藤ガット社の製品がシェアの大半を占めており、フェンダーなどのリイシュー品にも採用されるほど、信頼度が高くなっている。ペグ孔径は8.8mm。
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