ギリシア側、アクラガスを放棄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:13 UTC 版)
「アクラガス包囲戦」の記事における「ギリシア側、アクラガスを放棄」の解説
戦争が継続しているためにアクラガスでは農地の種付けができておらず、輸送船団がカルタゴに鹵獲されたことは、食糧不足の噂を引き起こした。ヒミルコはカンパニア傭兵に秘密裏に賄賂を送り、傭兵は食糧不足を訴えてアクラガスを捨てた。アクラガスの責任者が残りの食糧をギリシア軍全体に与えるには不十分であることを発見すると、マグナ・グラエキアのギリシア同盟都市から派遣された軍もアクラガスを去った。 食料の急減のため、アクラガスの指導者は都市の放棄を決断せざるを得なくなった。12月中旬には、持ち出せる全ての貴重品を持って、軍と共に4万人が東方のゲラへ向かった。病人、老人、移動を頑強に拒否した者のみがアクラガスに留まった。翌朝ヒミルコは、ほぼ空となった街を、ほぼ抵抗なく入城した。抵抗するものは全て殺した。結局包囲戦は8か月続き、カルタゴの勝利で終わった。
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