キノコ研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 03:18 UTC 版)
ケージはキノコのアマチュア研究家として、1962年にはニューヨーク菌類学会の創立に関わった。キノコを好む理由の一つは、辞書で "music" の一つ前が "mushroom" だったからだと言われている。ケージはキノコから創作や思想の着想を得ており、みずからの音楽論とキノコの関係について語り、キノコの生態が出す音について想像し、エリック・サティの音楽をキノコにたとえた。キノコの魅力として汲み尽くしがたい点をあげ、知れば知るほど識別する自信が薄れると語った。普段は火を通していた毒キノコを散歩で見つけて食べ、中毒を起こしたことがある。ケージは、キノコを麻薬として使おうと思ったことはないかと質問されたとき、麻薬には興味がなく、一度も思ったことがないと答えた。 また、キノコの性が多様であることから、人間の雌雄の概念は、本来は複雑な状態を単純化したものではないかと考え、性の多様化を提唱した。1958年のイタリア滞在の際は、テレビのクイズ番組「いちかばちか」(Lascia o Raddoppia?)に出演。菌類学について解答し、賞金と「最も好感を与える競争者賞」を得た。三宅榛名は、ニューヨークのケージの家へ行ったときに真っ黒なキノコのシチューをふるまわれている。
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