カール・ワルサー社の飛躍とナチス・ドイツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/27 07:44 UTC 版)
「フリッツ・ワルサー」の記事における「カール・ワルサー社の飛躍とナチス・ドイツ」の解説
1929年にワルサーPP、1931年にはワルサーPPのショートバージョンであるワルサーPPKを設計、開発している。ダブルアクション・トリガーとセフティメカニズムを採用したこの画期的な銃をナチ党は党の標準ピストルとして立て続けに制式採用する。この事からワルサー社の業績は上がり、企業としてズールに工場を構えることとなった。1933年にアドルフ・ヒトラー率いるナチス党が政権を獲得、1936年にはドイツはヴェルサイユ条約を一方的に破棄し再軍備宣言を行なった。この事で世界が第二次世界大戦へと進む中、ワルサー社はナチス・ドイツから支持を受け従業員約500名の軍需企業として変貌していった。 その後フリッツは銃製品としてワルサーPPをベースに9mmパラベラム弾を使用出来るようにした拳銃の開発を進めた。しかし元来小型で銃身の短いワルサーPPでは9mmパラベラム弾を発射した場合、耐久力に問題があった。そこで1937年にワルサー社は新たにショート・リコイルメカニズムといった新機構を取り入れた大型半自動式拳銃であるワルサーHP(ヘーレス・ピストーレ)を開発に成功する。後にワルサーHPはドイツ軍に制式採用されワルサーP38と命名された後に制式採用された。
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