カール・フェイゲンバウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:36 UTC 版)
「切り裂きジャックと疑われた者たち」の記事における「カール・フェイゲンバウム」の解説
詳細は「カール・フェイゲンバウム(英語版)」を参照 カール・フェルディナンド・フェイゲンバウム(Carl Ferdinand Feigenbaum、1840年 - 1896年4月27日)、通称:アントン・ザーン(Anton Zahn)は、1894年にニューヨークでジュリアナ・ホフマン夫人の喉を切った容疑で逮捕されたドイツ人商船員。死刑執行後、彼の弁護人であったウィリアム・サンフォード・ロートンは、フェイゲンバウムが女性を憎み、殺したり切り刻みたい願望を抱えていることを認めていたと述べた。さらにロートンは、フェイゲンバウムが切り裂きジャックだと信じていると述べた。フェイゲンバウム犯人説は当時のメディアでも取り上げられてはいたが、その後1世紀以上にわたって忘れられていた。イギリスの元殺人捜査班の刑事で、著述家のトレバー・マリオットは、ロートンの告発を基に1891年から1894年にかけてアメリカやドイツで起きた、切り裂き魔によるもの含む複数の殺人事件においてファイゲンバウムの仕業であると論じた。ウルフ・バンダーリンデンによれば、マリオットが挙げた殺人事件の中には実際には起こっていないものもあり、新聞が売り上げを伸ばすために、切り裂き魔の仕業のように話を盛ったり、作ったりすることが多かったという。また、ロートンの告発は彼の法律事務所のパートナーであるヒュー・O・ペンテコステによって反論されており、ファイゲンバウムが殺人事件の時にホワイトチャペルにいたという証拠はない 。2011年に切り裂きジャック事件を調査したスコットランドの法人類学者・犯罪学者であるザンセ・マレットは、「切り裂きジャック殺人事件のすべてが同一人物の犯行かはかなり疑問がある」と書いている。そのうえで「ホワイトチャペルでの殺人事件の1件か複数件、あるいはすべてにフェイゲンバウムが関わっていた可能性がある」としている。
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