カテリーナ・イズマイロヴァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 14:11 UTC 版)
「ムツェンスク郡のマクベス夫人 (オペラ)」の記事における「カテリーナ・イズマイロヴァ」の解説
上演禁止から20年目となる1956年にショスタコーヴィチはこのオペラの改訂に着手し、『カテリーナ・イズマイァ』(Катерина Измайлова)作品114とする改訂稿を作りあげた。この作品の上演許可は1963年に出され、その年の1月8日にモスクワのネミローヴィチ=ダンチェンコ劇場によって初演された。 この改訂版では打楽器などの刺激的なオーケストレーションは避けられているが、新たに書かれた最初の部分の間奏曲などでは『ムツェンスク郡のマクベス夫人』よりも優れた音楽的効果を発揮しており、歌詞も旧版の卑俗な言葉遣いが上品で刺激の少ない表現に書き換えられている。なお、演奏時間はほぼ旧版と同じである。 題名や作品番号の違いなども含め、作曲家の諸井誠は「『ムツェンスク郡のマクベス夫人』は『カテリーナ・イズマイロヴァ』と同一作品ではない、とする説が、昨今では大勢を占めているようだ」としている。 1966年にはこのオペラの映画版も制作された。内容は約2時間にカットされ、主役のカテリーナに扮するソプラノ歌手のガリーナ・ヴィシネフスカヤの演唱と、コンスタンティン・シモノフの指揮・キエフ歌劇場管弦楽団による音源を元にプレスコで撮影された。演技は主役を除いて、すべて俳優によるものである。
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