オランダの巨匠たちとは? わかりやすく解説

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オランダの巨匠たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/04 09:20 UTC 版)

組曲『オランダの巨匠たち』(おらんだのきょしょうたち、Dutch Masters Suite)は、ヨハン・デ・メイが作曲した吹奏楽曲。日本語題は「ダッチ・マスターズ組曲」とも。

概要

アメリカ海兵隊軍楽隊の元指揮者ジョン・R・ブージョワ(John R. Bourgeois)の強い勧めで、オランダの3枚の絵画の印象を基に2008年に作曲された。テーマになっている絵画は、いずれもアムステルダム国立美術館に収蔵されている17世紀オランダの黄金時代のよく知られているものである。曲はブージョワに献呈されている。

オランダ南部のケルクラーデで開催される「世界音楽コンクール」(Wereld Muziek Concours)の、2009年度の吹奏楽第二部門の課題曲となった。そのため、同大会での複数の吹奏楽団による演奏が作曲者公認の公式な世界初演とされている。

演奏時間は約20分。楽譜はデ・メイ自身の出版社アムステル・ミュージック(Amstel Music)から出版されている。

構成

それぞれの絵画の題名が付けられた3曲からなる。

  1. 夜警レンブラント・ファン・レインによる)
    バニング・コック隊長を表すトロンボーン独奏がフィーチャーされ、火縄銃の銃声も取り入れられている。
  2. 恋文(ヨハネス・フェルメールによる)
    ジョン・ダウランドの「悲しみよ、来たれ」が引用され、郵便配達人のノックの音で心臓の鼓動が高まる様子が描かれている。
  3. 王子の日(ヤン・ステーンによる)
    居酒屋の賑わいが描かれ、ルネッサンス舞曲が流れる中、演奏者によって会話や乾杯、カードやサイコロのゲームを行うよう楽譜に指示されている。

編成

編成表
木管 金管
Fl. 2, Picc. Tp. 3 Cb. 1
Ob. 2, C.A. Hr. 4 Timp. 1
Fg. 2 Tbn. 3 Large Tam tam, Gunshot, Chimes, Crotales, Xylophone, Bells, Snare Drum, Field Drum, Suspended Cymbal, 2 Cymbals, Tom tom, Triangle, Tambourine, Bass Drum
Cl. 3, E♭, Bass Bar. 1
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 Tub. 1
その他 Piano/KeyboardLute/Guitar

参考文献




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