おな・じ【同じ】
読み方:おなじ
[形シク]《「おなし」とも》形容動詞「おなじ」に同じ。体言に続くときには、連体形「おなじき」のほか、和文脈のものでは語幹「おなじ」がそのまま用いられることが多かった。
おなじ【同じ】
読み方:おなじ
《「おなし」とも》
1 別のものではなく、そのものであるさま。同一である。「—学校の卒業生」「行きと—船で帰る」
2 二つ以上のものの内容・状態などに区別がないさま。同様である。「収入と支出が—だ」「やってもやらなくても—ことだ」
[補説] 連体形に「おなじ」「おなじな」の二形がある。一般には「おなじ」の形が用いられるが、助詞「の」や「ので」「のに」などに続くときには「おなじな」の形が用いられる。「服装がおなじなので、見分けがつきにくい」
[副](多く「おなじ…なら」の形で)どうせ。どっちみち。「—買うなら安いほうがいい」
[用法] おなじ・ひとしい——「訪ねてきたのは昨日と同じ人だった」「彼のカバンは私のと同じだ」のように、人や物、あるいは種類・性質などに相違点がない場合には「同じ」を用い、「等しい」とはいわない。◇これに対して「児戯に等しい」「詐欺にも等しい行為」など、異質のものでも状態・様子が互いに非常によく似ているときに、「等しい」が用いられる。◇「同じ(等しい)圧力を加える」「AとBとは長さが同じ(等しい)」などのように、物理的・数量的に同一の場合には相通じて用いられるが、物理学・数学などでは多く「等しい」を使う。
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