オウシュクバイ

デジタル大辞泉

おうしゅく‐ばい〔アウシユク‐〕【^×鶯宿梅】

読み方：おうしゅくばい

１ 村上天皇の時、清涼殿前の梅が枯れたので紀貫之(きのつらゆき)の娘紀内侍(きのないし)の家の梅を移し植えたところ、枝に「勅(ちょく)なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ」という歌が結んであり、天皇はこれに深く感じて梅の木を返したという、拾遺集・大鏡などにみえる故事。また、その梅の木。

２ 梅の一品種。香りがすぐれ、花は白、または紅・白まじって咲く。《季 春》

植物名辞典

鶯宿梅

読み方：オウシュクバイ（ｏｕｓｈｕｋｕｂａｉ）

オウバイの別称。
モクセイ科の落葉低木、園芸植物

学名 Jasminum nudiflorum

鶯宿梅

読み方：オウシュクバイ（ｏｕｓｈｕｋｕｂａｉ）

梅の品種

季語・季題辞典

鴬宿梅

読み方：オウシュクバイ（ｏｕｓｈｕｋｕｂａｉ）

村上天皇のとき、清涼殿の梅が枯れたので、紀貫之の娘の庭の紅梅を召したが、娘が梅につけた歌により天皇が梅を返したという故事

季節 春

分類 植物

歌舞伎・浄瑠璃外題辞典

鴬宿梅

読み方：オウシュクバイ（ｏｕｓｈｕｋｕｂａｉ）

初演 宝永1.1(京・万太夫座)

近代文学作品名辞典

鶯宿梅

読み方：オウシュクバイ（ｏｕｓｈｕｋｕｂａｉ）

作者 菊池幽芳

初出 明治25年

ジャンル 小説