ATX
ATXとは、米Intel社によって提唱されているPC/AT互換機用のマザーボードの統一規格の名称である。1995年に同社が発表した。現在、マザーボードとしてもっとも広く普及している規格である。
従来のPCでは、独自形状のマザーボードが利用されることが多く、汎用のケースを利用することができなかった。しかし、ATXの規格によって細部まで定めることによって、パーツの互換性を高め、より多くのメーカーが市場に参入し、結果的に製造コストの低減を可能とした。
ATXでは、CPUの高速化に伴うノイズ対策や発熱対策を容易にするため、ボードのサイズだけでなく、CPUやコネクター、電源、ドライブベイなどの位置についての推奨仕様が明示されている。具体的には、発生するノイズを減らすために、ケーブルの引き回しを少なくしたり、CPUの熱を電源のファンで放散させるために、電源とCPUを隣接させた仕様になっている。
ATXの仕様を小型化したものがMicroATX仕様と呼ばれ、MicroATX仕様をさらに小型化したものがFlexATX仕様である。また、年々増加する発熱量を考慮して、2003年9月には「BTX」という規格が発表された。BTXより小型化した「microBTX」や、さらに小さな「picoBTX」という派生規格もある。
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