エレクトロスピニング【electrospinning】
エレクトロスピニング(英語版)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 19:36 UTC 版)
「組織工学」の記事における「エレクトロスピニング(英語版)」の解説
マイクロメートルからナノメートルまでの直径の繊維を製造できる汎用性の高い技術。典型的なエレクトロスピニングの装置では、溶液を紡糸口金を通して供給し、高電圧を先端に加える。帯電した溶液内に、静電反発力が蓄積され、細い繊維状の流れを放出させる。反対側に電荷をもつコレクタ板またはロッドに、連続的に繊維がつき、高度に多孔質のネットワークが形成される。この技術の主な利点は、その単純さとバリエーションの容易さである。実験室レベルでは、典型的なエレクトロスピニングを行うために必要なものは、高電圧電源(最大30 kV)、シリンジ、フラットチップニードルおよび導電性コレクタのみである。この理由から、エレクトロスピニングは、多くの研究室での足場製造の一般的な方法となっている。コレクタまでの距離、電圧の大きさ、または溶液の流量などを変更することで、つくる足場の構造を劇的に変えることができる。
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