エル・アルトの戒厳令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 01:59 UTC 版)
「ボリビアガス紛争」の記事における「エル・アルトの戒厳令」の解説
10月12日、石油輸送のトラックを護衛するための戦車と重火器部隊がバリケードを突破しようとして、16人の死者と数十人の負傷者が出るに至り、政府はエル・アルト市に戒厳令を敷いた。 10月13日、サンチェス政権はボリビア国民との協議が行なわれるまでガスプロジェクトを凍結すると宣言。しかしカルロス・メサ副大統領はエルアルトでの「行き過ぎた強権発動」に自分が関与してしまった事を悔やみ、これ以上のサンチェスの支持を拒否する。経済開発大臣のハイメ・トレス (Jaime Torres)(左翼運動革命党 Movimiento Izquierda Revolucionaria : MIR)も辞任。 合衆国の国務省は、「ボリビアの政治指導者は憲法に従って民主主義を重んじると表明している。国際社会と合衆国は、法の秩序を妨害するものを許容する事は無いし、非民主的なやりかたによる政治体制を支持する事は無い。」との声明を出し、サンチェス大統領の支持を明らかにした。 10月18日、新共和勢力党 (Nueva Fuerza Republicana : NFR)が連立政権から脱退し、サンチェス政権は決定的に崩壊。サンチェスは辞任を余儀なくされ、元ジャーナリストの副大統領カルロス・メサが引き継ぐことになった。ストライキとバリケードは撤去された。 メサ新大統領は、まず最初にガス問題に関する国民投票を行なう事を約束し、先住民系の大臣を数名起用した。
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