エリーザベト門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 16:40 UTC 版)
エリーザベト門 (Elisabethentor) はイギリス王女のエリザベス・ステュアートに由来する。 シュトュックガルテンの入り口はエリーザベト門である。この門の建立はイギリス館やディッカー塔の劇場の改築と同様に、フリードリヒ5世が妻エリザベス・ステュアートの栄誉のために行ったものである。 この門は1615年、彼女の20歳の誕生日に若い妻を驚かすために一夜にして建設されたとされるが、これを裏付ける文献上の証拠はない。献呈の辞にはこう書かれている。 FRIDERICVS V ELISABETAE CONIVGI. CARISS (IMAE) A(NN0). C(HRISTI). MDCXV. F(ACIENDUM). C(URAVIT) (フリードリヒ5世が愛する妻エリザベスのために1615年にこの門を造らせた) エリーザベト門は凱旋門の様式で造られており、ハイデルベルク城におけるバロック建築のモニュメントである。建築家はエリザベスと一緒にハイデルベルクにやって来た2人の建築家のうちの1人サロモン・ド・コウである。4本の柱は樹木を模しており、それにキヅタが絡む意匠に象られている。葉の間には、カエル、甲虫、カタツムリ、トカゲ、リスなど様々な動物が隠れている。
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