シュトュックガルテン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 16:40 UTC 版)
「ハイデルベルク城」の記事における「シュトュックガルテン」の解説
シュトュックガルテン (Stückgarten) のシュトュックとは、かつてここに設置されていた大砲のことである。シュトュックは砲の古い言い回しであり、また大砲の種類の一つでもある。 シュトュックガルテンは城の西のテラスにあたる。元々は、選帝侯ルートヴィヒ5世により造営された大砲を備えた施設であった。フリードリヒ5世はこの施設を遊歩庭園に造り替え、城の防衛能力を弱体化させた。 改造されたシュトュックガルテンを散歩することは、きわめて高貴な楽しみであった。この庭園へはエリーザベト門を通って入る。エリーザベト門と小鳥小屋が城に入り込むことを遮っていた。並木道がイギリス館に通じ、飾り花壇が設けられていた。 三十年戦争はハイデルベルクに及んだ時、城周辺に設けられたテラスは防禦の妨げになった。これらのテラスが、城への進入路となったのである。このため、庭園の上には直ちに壁や堡塁が築かれた。 ロンデルと呼ばれる半円形に張り出したテラスからは、天気が良ければ、ライン盆地の反対側にあるプフェルツァーヴァルトまで眺めることができる。また、眼下にはハイデルベルクの街並みの屋根や堀が見られる。
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