ピナフォア
(エプロン‐ドレス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 23:19 UTC 版)


ピナフォア(pinafore)は、西洋の女性用エプロンの一形式。
イギリス英語の口語ではピニー(pinny)とも。
また、和製英語ではエプロンドレスとも呼ぶ。
ロシア語では学校エプロン(Школьный фартук)と呼びそのまま女学生の制服の意味もある。
概要

ピナフォアは伝統的に女児や小児の衣服として着られてきた。同じく伝統的な小児用衣服であるスモックと比較すると、ピナフォアには袖が無く、またエプロンなので背中が開いている。現代でも小児用衣服として学校の制服などに取り入れられているほか、人が料理する時などに着る普通のエプロンもピナフォアと呼ばれている。
イギリス英語では、ピナフォアを元にした衣服であるピナフォア・ドレスを略してピナフォアとも呼ぶ(但し、日常的には単にドレスと言うことが多い)。アメリカではピナフォア・ドレスのことをジャンパースカートと呼んでいる。
ピナフォアは衣服全体を覆う大きなエプロンで、子供服にも多く取り入れられ、児童文学「不思議の国のアリス」の挿絵に描かれた主人公アリスの衣装が典型例として知られる。ロシアでは伝統的な子供服として着用されており、ソビエト時代に小中学生の学校制服として広く使用されていたが、1990年代に入るとソビエト解体に伴い制服から外されるようになった。

現代の日本においては調理や家事、作業などにあたる女性の制服やコスチュームとしても普及している。メイド服がその一例である。またロリータ・ファッションにもしばしば取り入れられる。ワンピース部分と一体化して取り外せないものもある。
歴史
ピナフォアがボタンで留めるのではなく紐で吊る形になった理由は、紐だと洗濯の時にすぐに取り外せるのと、ボタンは洗剤に含まれる苛性ソーダでダメージを受けてすぐに劣化してしまうからである。元々、19世紀のイギリスでは衣服自体がなかなか洗濯できなかったため、このようなエプロンが作り出された。
外部リンク
エプロンドレス
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詳細は「エプロンドレス」を参照 エプロンドレス自体はメイドの制服として限定されるものではない。 服のデザインの一部にエプロンが使用された服。メイド服の場合、エプロンは肩からストラップを回し、ウエストで締めるものが多い。また1枚の布に切替え線を工夫して、エプロン風にしたものや、フリルの入ったスカートにエプロン状の前飾りを付けたもの(エプロンスカート)が用いられることもある。 エプロンドレスは古くから民族服や子供服のデザインによくみられ、現在でもベビー服などに使用されている。エプロンのデザインはピナフォア、サロンエプロンなど形状は様々で、多くはフリル、フリルよりも大きめにつくられたラッフルやフラウンス、レース、プリーツなどの装飾が施されている。18世紀には貴婦人の間で流行したファッションであったが、現在では仕事着として認識されている。
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「エプロンドレス」の例文・使い方・用例・文例
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