エジャートン家の公爵位継承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 04:10 UTC 版)
「サザーランド公爵」の記事における「エジャートン家の公爵位継承」の解説
1963年の5代サザーランド公ジョージ・グランヴィル・サザーランド=ルーソン=ゴア(英語版)(1888–1963)の死去の際に、男子なき場合に女系継承が認められるスコットランド貴族爵位サザーランド伯爵と男系男子に限定される連合王国貴族爵位サザーランド公爵位で継承者が別となり、両爵位は分裂した。2019年現在、サザーランド伯爵位は5代サザーランド公の姪の子にあたるアリステア・サザーランド(1947-)が所持している(第25代サザーランド伯爵)。 一方サザーランド公爵位は初代公に遡っての分流にあたる第5代エルズミア伯爵ジョン・エジャートン(英語版)が継承した。このエルズミア伯爵エジャートン家は、初代公の次男フランシス(英語版)を祖とする。フランシスは父の初代公が相続していた第3代ブリッジウォーター公爵フランシス・エジャートンの財産を兄ジョージ(2代公)を差し置いて相続したため、1833年8月24日にエジャートン(Egerton)に改姓した。またトーリー党の庶民院議員となり、初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーの内閣ではアイルランド大臣(英語版)(在職1828年-1830年)や戦時大臣(在職1830年)などを務め、1846年7月6日に連合王国貴族爵位エルズミア伯爵(Earl of Ellesmere)とノーサンプトン州におけるブラックリーのブラックリー子爵(Viscount Brackley, of Brackley in the County of Northampton)に叙せられ、貴族院議員に転じた。 その初代エルズミア伯爵フランシスの玄孫にあたるのが第6代サザーランド公爵位を継承することになったジョンである。現在の当主はジョンの息子であるフランシス・エジャートン(英語版)(1940-)である(第7代サザーランド公爵)。 一族の本邸はかつてはシュロップシャーのリリーズホール・ホール(英語版)だった。また19世紀から20世紀にかけてはロンドンにランカスター・ハウス(英語版)を所有した。現在の公爵の本邸はセント・ボズウェルズ(英語版)のマートン・ハウス(英語版)である。
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