エウヘメリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:13 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動エウヘメリズム(euhemerism)とは、王や英雄といった偉人が死後に祭り上げられたのが神の起源であるとする説。紀元前300年代に『神論』を著したとされるエウヘメロスの名に由来する。
合理的な説明を試みようとしてなされた知的活動の一環だったが、神々も元は人に過ぎなかったとするこの説は後代のキリスト教教父達にとって異教を貶める格好の材料になった。
概要
昔の王または皇帝が神格化されたような例は世界中の文化に見られる。実際、神話ではどこまでが神で、どこからが実在の人物なのか線引きするのは難しい。古代エジプトのように、まだ現世にいる王(ファラオ)が神と同一視されていた例[1]もある。その権威性に裏付けられて多くの古代国家では神政政治が発達した。
脚注
- ^ 正確にはオシリスの息子、ホルスの化身として。→オシリスとイシスの伝説
参考
『ギリシャ神話』エンカルタ百科事典
エウヘメリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:09 UTC 版)
詳細は「エウヘメリズム」を参照 ひとつの理論として、神話とは歴史的な出来事が歪められて説明されたものという考えがある。これによると、語り部が歴史的な出来事を繰り返し何度も詳述するうちに、登場人物が神格化され神話が成立したという。例えば、風の神アイオロスの神話は、ある王が臣下に帆を使い風を読むよう命令した故事が発展したものという解釈がある。紀元前5世紀のヘロドトスとプロディコスも同様の主張をしており、このような考え方は紀元前320年頃の小説家で、ギリシア神話の神々は人間の伝説が変化したものと主張したエウヘメロス(en)にちなみエウヘメリズムという。
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