ウイルスとコンピュータウイルスの混同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 14:57 UTC 版)
「コンピュータウイルス」の記事における「ウイルスとコンピュータウイルスの混同」の解説
生物学上のウイルスとサイバー上のコンピュータウイルスの違いがまったく分からないか理解しきれていないほどの場合には、コンピュータから人間に対して病原体が感染すると勘違いすることがある。その大規模な例としては、2007年4月上旬にアフガニスタンから発してパキスタンにまで流布した「携帯電話を介して伝染する致死性ウイルスが発生した」という噂を挙げることができる。これは、カブール市内で未知のウイルスが発生してすでに死亡者が数人出ているらしいという噂が多くの携帯電話ユーザーの耳にも届き、ユーザーらがウイルスとコンピュータウイルスを混同したことに端を発したもので、「特定の電話番号からの着信に出てしまうとそこにはウイルスが仕込まれていて致死性の病原体に感染してしまう」「だから、心当たりのない電話番号からの着信に出てはならない」という注意喚起を家族や友人同士でやり合ってしまったことで際限なく拡大したわけである。その結果、沈静化のための声明を携帯電話各社と政府が発表する事態にまで発展した。 ほかにも人間に影響を及ぼすコンピュータウイルスの噂はコンピュータネットワーク上で多数流布している。しかしながら、その大部分は小説・漫画・アニメなどの創作物から派生したものである。古くは『セーラームーン』に「コンピュータから離れて!」という台詞がある。また、長時間見つめると精神に異常をきたすというflashやGIF、長時間聴くと自殺したくなるという音楽ファイルなど、生理的作用を標榜する各種ファイルも数多く存在する。
※この「ウイルスとコンピュータウイルスの混同」の解説は、「コンピュータウイルス」の解説の一部です。
「ウイルスとコンピュータウイルスの混同」を含む「コンピュータウイルス」の記事については、「コンピュータウイルス」の概要を参照ください。
- ウイルスとコンピュータウイルスの混同のページへのリンク