ウィンパー・テントの生みの親
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 01:27 UTC 版)
「エドワード・ウィンパー」の記事における「ウィンパー・テントの生みの親」の解説
1865年のマッターホルン遠征の際に自ら考案、作成に携わったテントを持ち込み活用した。このテントは底面が正方形、直立する側面が正三角形になるよう二本の骨組みを交差させボルト止めできるようにしたもので、現在A型テントと呼ばれるものの原型となった。底面にはゴム引きの防水布を使用、棒を二本建てただけの従来のツェルト型より耐風性も飛躍的に向上した上で10 kg以上軽量化し、設置も容易になるなど画期的なものだった。その後大型で居住性の高い蒲鉾型のテントが登場すると、ベースキャンプでは蒲鉾型、上部の前進キャンプではウィンパー型といった使い分けがなされるようになった。 詳細は「ウィンパー・テント」を参照 より耐風性が強いドーム型テントが登場すると登山の前進キャンプで使用されることはなくなったが、A型のテント自体は骨組みに梁の部分の追加、より軽量な軽合金のフレーム、設置・収納の便をより高めたショックコードの内蔵などの改良が次々になされ、現在もツーリングやバックパッキング用のテントとして一定のシェアを確保している。
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