イソダンツウ

海藻海草標本図鑑

イソダンツウ Caulacanthus ustulatus (Turner) Kützing

スギノリ目　イソモッカ科 (Gigartinales Caulacanthaceae)

生育場所 分布域の説明

生育場所 ： 潮間帯上部の岩上に密生 分　　　布 ： 北海道，本州，九州，南西諸島 タイプ産地 ： Cadiz, Spain.

（生標本写真）

（枝拡大写真）

（生態写真２）

からだは糸状で非常に小さく，岩上をはって，マット状に不規則な叢生をする。枝は不規則な叉状分枝をし，先端は尖る。枝は密にからまり合い，枝と枝の接する部分では根様突起（枝拡大写真の矢印先）が出て枝同士が融合する。生態は濃紅色～褐色。

太さ：１７５～３５０μｍ

『緞通（ダンツウ）』 　　　　 海藻の和名は何かに似ている事からつけられたものが少なくないが、このイソダンツウも緞通（ダンツウ）に似ている事からつけられている。緞通とは「屋内敷物用織物のうち，手織りの高級品の称。 地糸に麻糸や綿糸を使い，羊毛などの毛を結びつけて立毛にし，さらに各種の色糸を織り込んで模様を表したもの」のことである。