イザーク・カミル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:00 UTC 版)
アドルフ・カミルの父。神戸元町で妻のマルテと共にパン屋「ブレーメン」を営んでいる。同胞のユダヤ人がヨーロッパで弾圧されている現状に心を痛めていた。神戸のユダヤ人社会における反対勢力から脅迫を受けるが、その決意を変えることなく、ミールユダヤ神学校の学生500人を日本に亡命させるためリトアニアに向かう。だが、当初の話と違って一般人を亡命させるよう依頼され、途方に暮れる中、混乱した現地で財布と身分証をすられてしまう。ついには密入国の難民の疑いをかけられ逮捕。ドイツに送検され、ユーゲントにおいてアドルフ・アイヒマンの意向によりアドルフ・カウフマンに射殺される。射殺の直前、カウフマンに気付いて助けを求めたが、運悪くエリザの件と自身の出自により微妙な立場に置かれていたカウフマンには、アイヒマンの命令通りに射殺することしかできなかった。この件について事情を聴かれたカウフマンは「神戸の親友のおやじさんだが、ここにいるはずがない」とアイヒマンに語り、その存在を否定している。実は出国前に息子からヒトラー出生に関する極秘文章を手渡されて、内容を確認するように依頼されていたが、行き違いで確認することないままに出国してしまい戻らなかった。
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