イクチオルニス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 09:26 UTC 版)
イクチオルニス | |||||||||||||||||||||||||||
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マーシュによる骨格図
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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種 | |||||||||||||||||||||||||||
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イクチオルニス(学名: Ichthyornis)は、絶滅した鳥類である。
白亜紀後期(9500万から8350万年前)に北アメリカに生息していた水鳥類。アメリカのカンザス州で化石が発見された。
学名Ichthyornis は、アメリカの古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュによる命名で、「魚を食べる鳥」を意味する。
形態と生態

長いクチバシを持つその体型は現在のアジサシ類に似る。体長は20センチメートル。翼は長く発達しているが、現生鳥類と異なり、指がある。さらに現生鳥類と大きく異なる点は、クチバシに歯を持つことである。後足は短く、指に水掻きがあったと推定される。
沿岸部に生息し、このクチバシを使い、現在のアジサシと同様に水面から海中に飛び込み魚類を捕食していたと推定される。
イクチオルニスは、白亜紀に登場した真鳥類 (Ornithurae) のグループに含まれるが、白亜紀末期に絶滅した。現存鳥類にイクチオルニス類の子孫はない。
分類体系
系統樹
鳥群(Avialae) |
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外部リンク
- Ichthyornis (OCEANS OF KANSAS PALEONTOLOGY by Mike Everhart)
- 生態想像図(海岸捕食)
- 生態想像図(全身)
- 骨格写真
- 骨格図 - Marsh(1872年)による
- 骨格図(下顎詳細) - 歯がよく分かる
- 頭部骨格(現生アジサシ類との比較) - 脳の大きさが異なる
- 生態想像図 (NATIONAL GEOGRAPHIC MAGAZINE)
- 全身想像図 (Discovery Channel)
イクチオルニスと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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