イエスによる編曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 09:10 UTC 版)
「アメリカ (サイモン&ガーファンクルの曲)」の記事における「イエスによる編曲」の解説
1971年、プログレッシヴ・ロックのバンド、イエスによって、この曲は再編曲が施された。イエスは、プログレッシヴ・ロック特有の要素を曲に盛り込み、拍子を変えたり、長いインストゥルメンタル演奏を入れたりする一方で、原曲にあった歌詞を反復しながらフェードアウトする終結部(アウトロ)を削除した。このイエスのバージョンは、アルバムに収録された完全版では10分半の長さがある。この録音が最初に現れたのは、1972年にアトランティック・レコードがサンプラーとして出したアルバム『The New Age of Atlantic』であるが、この曲はその後1975年にイエスのコンピレーション・アルバム『イエスタデイズ』に収録され、さらに2003年にリマスター盤として再発売されたアルバム『こわれもの』にボーナス・トラックとして収録された。4分あまりに短く編集されたバージョンは、シングル盤としてリリースされ、ポップ・チャートの46位まで上昇した。こちらのバージョンは、ボックスセット『イエスイヤーズ』や『イエスストーリー』に収められ、さらにアルバム『危機』の再発売に際してボーナス・トラックとなった。この曲のライブ・バージョンは、1996年のライブ・アルバム『キーズ・トゥ・アセンション』に収録されている。なお、イエスのライブでは1970年から演奏されており、そのライブ音源(キーボード奏者がトニー・ケイの時期の演奏)が収録されているブートレッグで確認することができる。スタジオ録音のキーボード奏者はリック・ウェイクマンで、イエスがスタジオで演奏をしている様子を撮影したプロモーション・フィルム(1971年)が存在する。 このイエスによる「アメリカ」の演奏は、前述した1-2-3(後のクラウズ)の演奏に近いとされており、クラウズのキーボード奏者でソングライターのビリー・リッチー(Billy Ritchie) は、1995年4月行われたインタビューにおいて、イエスが「アメリカ」など自分たちと同じ曲をカバーしたことについて言及し「私たちを元にしていることは明白」と語った。但し、リック・ウェイクマンはそれを完全否定している。
※この「イエスによる編曲」の解説は、「アメリカ (サイモン&ガーファンクルの曲)」の解説の一部です。
「イエスによる編曲」を含む「アメリカ (サイモン&ガーファンクルの曲)」の記事については、「アメリカ (サイモン&ガーファンクルの曲)」の概要を参照ください。
- イエスによる編曲のページへのリンク