イエスとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 06:11 UTC 版)
「ヤコブ (イエスの兄弟)」の記事における「イエスとの関係」の解説
「主の兄弟」はパウロ書簡および使徒行伝にみられる呼称である。ここから、ヤコブは間違いなくイエスの近親者であったことが明らかになる。しかし聖母マリアの処女性の解釈をめぐり、イエスとヤコブの関係には三つの説がある。 イエスの従兄弟。西方教会で伝統的に支持された説である、それによれば「兄弟」はアラム語の親族呼称のギリシア語直訳で、実際の関係は従兄弟であるという。さらに、クロパ(英語版)の妻マリアと結びつけ、クロパとマリアの子であり、クロパの別名がアルファイであるとして、十二使徒のひとりであるアルファイの子ヤコブと同一視する。 イエスの異母兄。東方教会で伝統的に支持される説で、マリアは高齢のヨセフの後妻であり、ヤコブはその先妻の子であるとする。 イエスの弟。プロテスタントで主に支持される説。イエスを産んだ後、自然な出産により、ヨセフとマリアから生まれたとする。 これらのどの説にも、聖書外の史料や考古学上の証拠があるわけではなく、どれも結局は推測の域を出ない。信仰の範疇の問題であるといえる。 また次のような説も唱えられている。 イエスの異父弟。上記のクロパとクロパの妻マリアの子。クロパはイエスの養父ヨセフの兄弟であり、クロパの妻マリアを、ヨセフの死後にクロパと再婚したイエスの母マリアと解釈する。
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