アンダーステアとオーバーステア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 23:37 UTC 版)
「ドリフト走行」の記事における「アンダーステアとオーバーステア」の解説
前輪と後輪のスリップ角およびタイヤのグリップに差が発生することが多く、前輪のグリップやスリップ角が後輪のそれを上回っている場合、舵角と比較して車体の進行方向は外へ膨らむ。このような車体特性をアンダーステアと呼ぶ。前輪と後輪のこれらの関係が逆になった場合、後輪が外側に出て舵角と比較して車体は内側へ巻き込む。このような車体特性をオーバーステアと呼ぶ[要出典]。つまりカウンターステアを用いるドリフトをしている場合、車はオーバーステア状態にある[要出典]。 例えば左旋回時、進行方向に対して車体が左に30度の角度をつけて回転せずにそのまま滑りながら、右に10度(車体基準。つまり進行方向に対しては左に20度となる)の舵角を与えている場合、この自動車はスライドしているためドリフト状態である。舵角どおりの回転が発生していないため一見アンダーステアと思えるが、後輪はそれ以上のスリップ角であるためオーバーステアである。 また、アンダーステア状態の車両は旋回限界で外へ膨らむ軌跡を描くが、オーバーステア状態の車両が旋回限界で内側へ巻き込む軌跡を描くとは限らない。むしろオーバーステアであっても限界状態ではスピンアウトするのは避けられない。 D1グランプリでは、カウンターが戻ってしまった時(舵角が0度~コーナー方向へ向いてしまった時)をアンダーステアと呼ぶ[要出典]独自の定義を与えており、減点対象(マイナス5点)となる。一方、深すぎるドリフトのことはオーバーステアとは呼ばず[要出典]、スピンと呼んでいる。
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