児化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 06:23 UTC 版)
児化(アルか、簡体字: 儿化、繁体字: 兒化、拼音: )とは、普通話や中国語の一部方言に確認できる発音表現である。接尾語としての「児」が音節として独立せず、前の音節と1音節として発音され語尾が巻舌音化する。このようにして発音された音節を児化韻(簡体字: 儿化韵、拼音: )と呼び、日本では通例「アル化(する)」と言う[1](実際のアル化の発音は「アル」の発音とは異なる)。巻舌音としては英語のrよりも強い[1]。北京語・東北官話・膠遼官話などの北方方言の話し言葉では頻繁に使用され普通話にも取り入れられているが、台湾など他地域での使用は稀で、このことから簡体字で「儿化」と表記するのが一般的である。文語より口語で多用されるが、近代日本の中国語教育では会話が重視されたために児化は日本においては主たる学習対象になっている[2]。
- ^ a b “東外大言語モジュール|中国語|発音|実践編 1 サバイバルのためにこれだけは 13 儿化韵(アル化) 01”. www.coelang.tufs.ac.jp. 2021年5月2日閲覧。
- ^ a b 王雪 (Wang Xue)「明治・大正期における日本人のr化音の学習」『東アジア研究』第15号、山口大学大学院東アジア研究科、2017年3月、141-165頁、ISSN 1347-9415、NAID 120006223842。
- ^ 孫景濤. “早期“兒”字合音釋例”. 漢語研究的新貌:方言、語法與文獻. pp. pp.191-201. 2019年5月21日閲覧。
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- 2 児化の概要
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