アリストテレスによる観察・判断・考察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/07 16:03 UTC 版)
「自然発生説」の記事における「アリストテレスによる観察・判断・考察」の解説
紀元前4世紀ころのアリストテレスは、様々な動物の出産の様子(親の体から産まれる様子)なども観察した人物であるが、彼は多種多様な生物をじっくりと観察した結果、生物の中には親の体からではなく物質から一挙に生まれるものがある、と判断し、自著『動物誌』や『動物発生論』において多数の動物を自然発生するものとして記述した。例えば、ミツバチやホタルは(親の体から以外に)草の露からも生まれ、ウナギ・エビ・タコ・イカなどは海底の泥から産まれる、と記述した。 アリストテレスのこれらの観察は、ルネサンス期まで疑いなく人々に受け入れられていた。 なお、アリストテレスは、生命の発生には次のようなプロセスがあるとしていた。 生命の基となる「生命の胚種」が世界に広がっている。 この生命の胚種が「物質」を組織して生命を形作る。 これは「胚種説」とも呼ばれる。その発想の根底には人間が日常的に慣れ親しんでいる種・種子からの類推・アナロジーがある。近代の科学者らはこの考え方を生気論というカテゴリーに分類した。
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