アリオウィストゥスの時代-ガリア戦記の記述
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「スエビ族」の記事における「アリオウィストゥスの時代-ガリア戦記の記述」の解説
詳細は「アリオウィストゥス」を参照 カエサルのガリア戦記第一巻には、最大のライバルの一人としてスエビ族長アリオウィストゥスの名が残されている。紀元前71年ごろにアリオウィストゥスは多くのゲルマン人部族を率いてライン川を渡りガリア人の戦争に介入、ガリア内に一大勢力を築きローマとも関係を持った。紀元前58年にガリア人から救援依頼を受けガリア遠征を開始したカエサルと衝突、ウォセグスの戦いで惨敗してゲルマニアに敗走した。その後、彼が再びガリアに侵入することはなかった。ガリア戦記におけるスエビ族は「文明を知らぬ野蛮人」であるが非常に身体が大きく勇敢で、戦闘に優れた民族であると記されており、愚鈍などの形容はされていない。またアリオウィストゥスが12万人と称する多数のゲルマン人や部族を結集し自ら指揮を執ったことは、当時のゲルマニアにおけるスエビ族の優位性と指導者の権力の強さをうかがわせる。アリオウィストゥス率いるスエビ族やマルコマンニ族のライン川やエルベ川方面への西方移動は、マルコマンニ族の王国の終焉を示す資料がボヘミアで見つかっていることもあり、その始まりから考古学的に追うことが可能である。豊かな副葬品をもつこれらゲルマン人の墓は1930年代にテューリンゲン州でも発見されている。
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