アメリカ社会とナード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 01:01 UTC 版)
アメリカにおける青少年・少女の理想像あるいはメインストリームは、アメリカンフットボールや野球といったスポーツで活躍する(アメフトならクォーターバックを、野球なら投手を、レギュラーで務める。少女の場合はチアリーダーになる)ことであり、その理想を体現し学校や大学で中心的存在となったものはしばしば「ジョック」と呼ばれる。ジョックとチアには、彼ら彼女らになり損ねた・あるいはその地位を狙う、取り巻きが存在し、一種の階層構造を形成する。一方、文化系の活動に興味を持つ集団は、当然この階層に入ることがなく、見下される存在となる。こういった集団、あるいはそれに属する個人が、ナードである。なお、不良(素行不良者)は、どちらにも属さない。 学校社会では日の目を見ない存在であるため、しばしば鬱屈した感情が犯罪に走らせることもある(コロンバイン高校銃乱射事件を参照)。一方、その性質上、アメリカの文化人は、ほとんどナード階層の出身であり、政治家・実業家・発明家にもナード階層出身者は見られる。こういった傾向は、アメリカの文化や政治に大きな影響を与えているとされる。
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