アメリカ合衆国の障害競走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:29 UTC 版)
「障害競走」の記事における「アメリカ合衆国の障害競走」の解説
アメリカで初めての障害競走は1834年にワシントンD.C.で行われた。 現在障害競走が行われているのはペンシルベニア州、メリーランド州、バージニア州などの東部の複数の州であり、競走数は200程度である。障害競走のシーズンは3月から5月の春シーズン、そして9月から11月の秋シーズンに分かれており、夏場にもいくつかの競走が行われている。基本的に障害競走専用の競馬場での単独開催となるが、夏場を中心にサラトガ競馬場などで平地との混合開催も行われている。 ハードルとチェイスの区別はないが、障害はナショナルフェンスとティンバーフェンスの2種類があり、ナショナルフェンスが主に使用され高さは4フィート4インチ(約132cm)以上となっている。これは日本の竹柵に近いが幅が狭く、掻き分けやすい障害である。また、ティンバーフェンスは木製の柵となっており、太い横木を数段並べている。高さは競馬場によって差があり、また衝撃を受けると落下するものもある。またトレーニングフラットと呼ばれる障害馬用の平地競走も行われているが、これには基本的に主催者側から賞金は支給されない。 競走距離はトレーニングフラットを除きすべて2マイル以上となっており、ティンバーフェンスを使用する競走は3マイル以上で行われる。発走にはスターティングゲートを使用しない。斤量は競走により差があり、130ポンド(59.0kg)から180ポンド(81.6kg)まで様々である。グレード制が導入されており、9競走がG1に格付けされている。なお、ティンバーフェンスのグレード競走はない。主要な競走にはグランドナショナルハードルがあり、またカロライナカップ、テンプルグワスメイ、ナショナルハントカップの3競走でノービス三冠を形成している。
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