アメリカでの生産とM1917エンフィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/22 04:19 UTC 版)
「P14エンフィールド」の記事における「アメリカでの生産とM1917エンフィールド」の解説
一方、小火器需要の高まりと予備生産能力の不足を背景に、英国政府主導でアメリカの軍需産業との製造契約も行われた。ウィンチェスター社、レミントン社、エディストン社(レミントンの子会社)などの企業が1917年の米国参戦までP14の生産を続けたのである。ところが各社とも独自の部品設計を加えた為、互換性に問題が生じ始めた。特にウィンチェスター社が新設計のMk I*への転換を渋り続けてこの問題を複雑化させたという。この為、制式名称にも各社の頭文字が取り入れられる事になった。例えばP14 MkI Wはウィンチェスター社製のP14であり、同様にレミントン製にはRが、エディストン製にはEの頭文字が付された。第二次世界大戦中、SMLEよりも精度に優れるP14は主に狙撃銃として使用された。これらの一部P14は標準的な照準器の他、微調整が可能な望遠照準器を備えていた。この望遠照準器は特に品質が優れていたとされるウィンチェスター社製のP14にのみ使用されたという。 1917年、米国が第一次世界大戦に参戦する。これに合わせて米国武器省ではP14を30-06弾仕様に改良したものをM1917エンフィールドとして採用した。米国内のP14を製造していた各工場はそのまま生産をM1917に転換し、これに合わせてP14の生産は打ち切られている。M1917エンフィールドはM1903小銃の不足を補うべく大量に生産された。
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