アホ・バカ分布図の完成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 07:52 UTC 版)
「アホ・バカ分布図」の記事における「アホ・バカ分布図の完成」の解説
1991年(平成3年)2月、朝日放送の上層部が「今年は『探偵!ナイトスクープ』で民放祭(日本民間放送連盟賞)を狙う」として、番組プロデューサーの松本修に「民放祭を取れるような企画はないか」という相談を持ちかけた。松本は賞獲得を目指した番組作りに好感を持っていなかったが、制作費は心配しなくてよい、と上司から聞くと、「アホ・バカ分布図」の企画再開を決意した。 追加予算を得た番組スタッフは3月、日本全国全市町村の教育委員会に宛てて、各地で使用される「アホ」「バカ」に相当する言葉を問うアンケートを発送した。言語学者の徳川宗賢のアドバイスを受けつつ、1991年(平成3年)5月に「日本全国アホ・バカ分布図」が完成。アンケート結果に基づく追加ロケを行ったうえで、特別番組として放送された。 実際に詳しく全国の地域を行脚、調査をしてみると、京都を中心とした、同心円状に離れた同じ距離の違う地方で、同一の方言が使われていたことが判明するなど、日本語の方言における「方言周圏論の検証例」として『日本語学上大変貴重な』調査結果を出すことができた。松本らの分析では「アホ・バカ」方言は18周にも及ぶ円を形成しており、柳田國男が「カタツムリ」に見出だした五重円を大きく上回った。
※この「アホ・バカ分布図の完成」の解説は、「アホ・バカ分布図」の解説の一部です。
「アホ・バカ分布図の完成」を含む「アホ・バカ分布図」の記事については、「アホ・バカ分布図」の概要を参照ください。
- アホ・バカ分布図の完成のページへのリンク