アタック発売とコンパクト洗剤の普及(1987年 - 1995年)
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「アタック (洗剤)」の記事における「アタック発売とコンパクト洗剤の普及(1987年 - 1995年)」の解説
粉末洗剤「アタック」は1987年に、同社の「ザブ」に代わる主力商品として発売された。ザブが「ガンコな汚れに」のキャッチフレーズで知られたのに対してアタックは「わずかスプーン1杯で驚きの白さに」をキャッチフレーズとした。 製品には計量スプーンが添付され、手を汚さずに投入できるほか1回あたりの使用量を正しく守ることができるよう工夫された。それでも初期の製品には使いすぎを防ぐため箱の内側に「スプーン1杯で汚れ落ちは十分です」と書かれていた。 現在の形式のコンパクト洗剤はアタックが世界初であり、箱の大きさはそれまでの洗剤のそれと比べ4分の1以上に小型化された。また、「バイオ酵素」(アルカリセルラーゼ。青い粒子)が配合され、従来の洗剤では落とせなかった、繊維の奥の汚れを落とすなど機能面の優位性もアピールされた。 これにより洗濯用洗剤ではシェア1位となり、現在に至るまでトップシェアを守り続けている。アタックの発売により、同年には中小の洗剤メーカー数社が、コンパクト洗剤の市場に参入し、翌1988年にはライオンとP&Gも、コンパクト洗剤を発売した。これにより、ほとんどの洗濯洗剤が瞬く間に小型化された。ライオンは大型洗剤の販売を継続しているが、P&Gなど他の多くの洗剤メーカーが、大型洗剤の製造・販売を終了した。花王も、1995年末に大型洗剤(家庭用)の販売を終了している。
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