アクチン様タンパク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 07:27 UTC 版)
真正細菌のMreBは、細胞の形を保つ働きをする。球状以外の全ての細菌は、アクチンに似たタンパク質に翻訳される遺伝子を持つ。これらのタンパク質は細胞膜の直下でらせん状の構造をとり、細胞壁の生合成をなすタンパク質を導く役目を持つ。 いくつかのプラスミドからエンコードされる分裂系は、アクチン類似のタンパク質ParMを含んでいる。ParMの繊維は動的不安定性を示す。そしてプラスミドのDNAを、分裂後の娘細胞へ分ける。その機構は真核生物の体細胞分裂で働く微小管と相似である。 この他、磁性細菌が持つMamKなどが知られる。 クレン古細菌のテルモプロテウス目が持つアクチン様タンパクはアクチンの祖先型とみなされており、クレンアクチンと呼ばれている。機能はMreBと同様である。
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