アイ
演目が前半と後半に分かれている場合。主人公(シテ)が、一旦、舞台から下がる場合があります。
アイとは、このとき、前半の物語のあらすじなどを語ってくれる人物です。
また、最初に登場し、状況を説明してくれる場合もあり、ワキとは別の立場から、物語を進める立場にあります。
この役は、狂言方(きょうげんかた)が担当します。
「狂言回し(きょうげんまわし)」という言葉は一般にも使われますが、これは物語の進行役を意味します。
この言葉は、アイという物語の進行役を狂言方が担当するところから使われるようになったのかもしれません。
また、前半を前場(まえば)、後半を後場(のちば)と言います。アイは、この前場と後場をつなぐ役目もあります。
こう考えると、「場をつなぐ」という日常の言葉の意味も見えてくるようで面白いですね。
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