アイルランドのグランド運河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/31 17:14 UTC 版)
「ウィリアム・ジェソップ」の記事における「アイルランドのグランド運河」の解説
ジェソップが手がけた最初の主な仕事として知られるのは、アイルランドのグランド運河 (Grand Canal) である。この工事は政府の事業として1753年に始められ、ダブリン側から14 マイル(約21 km)の運河を建設するために17年を要した。1772年にこの運河を完成させるための私企業が設立され、事業についてスミートンに相談した。スミートンはこの事業を監督するために主任技術者としてジェソップを送った。ジェソップは運河の計画された経路を再調査し、レインスター高架橋 (Leinster Aqueduct) を通じて運河をリフィー川の上に通した。また彼は運河を広大なアレン湿地帯 に通した。これはジョージ・スチーブンソンがリバプール・アンド・マンチェスター鉄道をチャット・モス湿地帯に通したのと比肩しうる成果であった。運河はこの湿地帯を高い築堤で通過していた。ジェソップは水源も調査し、貯水池を建設した。これによって運河が渇水の危機に見舞われることは無くなった。運河の重要な要素について全て見届けたジェソップは、運河を完成させる任務に代理人を残してイングランドへと戻った。運河は最終的に1805年に完成している。ジェソップがアイルランドの運河の建設に緊密に関わっていたのは1787年までであると思われ、その後他の仕事が入ってきた。
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