やまどりたけ

実用日本語表現辞典

ヤマドリタケ

読み方：やまどりたけ
別表記：山鳥茸

ヤマドリタケ（山鳥茸）はイグチ科ヤマドリタケ属のキノコ。「ポルチーニ」というイタリア語名でも知られる。近縁種の「ヤマドリタケモドキ」なども含めた総称としてヤマドリタケと呼ばれることもある。

ヤマドリタケは主に針葉樹林の地表に発生する。世界中に分布するが、とりわけ西欧において食材として珍重されている。日本でもイタリア料理における食材としてよく知られている。ヤマドリタケの異称もしくは食材としての名称である「ポルチーニ」もイタリア語名である。歯ごたえがあり、うまみや香りも強く、さまざまな料理・調理法に活用できる。

日本ではヤマドリタケの近縁種である「ヤマドリタケモドキ」がよく採れる。ヤマドリタケモドキは、ヤマドリタケとは異なり主に広葉樹林に発生する。傘や柄の質感も、ヤマドリタケとヤマドリタケモドキでは微妙に異なる。ヤマドリタケモドキも食用に適する。ただしヤマドリタケの方がはるかに美味とされる。

ヤマドリタケと同じイグチ科のキノコには「ドクヤマドリ」という種があり、イグチ科のキノコとしては稀な毒茸として知られている。ドクヤマドリの見た目はヤマドリタケやヤマドリタケモドキに似ており、混同する危険がある。

（2020年3月16日更新）

デジタル大辞泉

やまどり‐たけ【山鳥^×茸】

読み方：やまどりたけ

イグチ科のキノコ。夏から秋、広葉樹林の地上に生え、高さ10〜15センチ。傘は半球形をし、表面は褐色。茎は太く、表面に網目模様がある。世界に広く分布し、欧米では乾燥させた幼菌をスープなどに用いる。