もう1隻の「マーブルヘッド」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 05:57 UTC 版)
「マーブルヘッド (軽巡洋艦)」の記事における「もう1隻の「マーブルヘッド」」の解説
ところで、「マーブルヘッド」が西航している間、「マーブルヘッド」が日本艦隊に撃沈された。この「マーブルヘッド」の正体は駆逐艦「ピルスバリー」であった。ジャワ島陥落が差し迫った3月1日、コンラッド・ヘルフリッヒ(英語版)中将はチラチャップに残っていた艦船に脱出命令を出した。「ピルスバリー」は砲艦「アッシュビル」などとともにオーストラリアに向けて脱出を図った。 3月2日午後、日本の索敵機がバリ島南方で南下中の「敵軽巡」を発見。これを受け、重巡洋艦「愛宕」と「高雄」が「敵軽巡」に向かっていった。やがて夜になり、「愛宕」と「高雄」は「敵軽巡」を発見。一方の「敵軽巡」、つまり「ピルスバリー」も「愛宕」と「高雄」を味方だと思って接近し信号を発した。「愛宕」と「高雄」は主砲発射で信号に答え、一方的な砲撃で「敵軽巡」を叩きのめし、6分で撃沈した。生存者はおらず、アメリカ側が「ピルスバリー」の最期を知ったのは戦後になってからのことであった。一方、「高雄」艦内では「マーブルヘッド」の撃沈を艦内紙で報じ、近藤信竹中将もピルスバリーを「マーブルヘッド」であると信じていた。 「マーブルヘッド」も「ピルスバリー」が属するクレムソン級駆逐艦も、4本煙突の艦である。
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