ふじによる就航(2002年)
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「東京客船」の記事における「ふじによる就航(2002年)」の解説
紆余曲折を経たものの就航の準備が整い、2002年3月20日の就航が決定、大島の住民の招待など開業の手はずが整えられた。ところが開業前日(3月19日)に国土交通省の担当官を乗せての検査航海中に3機あるエンジンのうち2機が故障を起こし漂流する事故を起こし、検査不合格となり翌日からの就航は不許可となってしまった。機関修理等が完了し、ようやく2002年4月12日に就航となった。 当初は久里浜港~岡田港毎日2~3往復が就航(季節や曜日により変動があった)、所要時間は90分であった。ところが「ふじ」は波浪に弱いため頻繁に欠航となり、就航しても大きく揺れることから評判を落とすこととなった。同時期に東海汽船が揺れの少ない超高速ジェット船を投入したため、「ふじ」は価格面以外で見劣りし、特に揺れの激しさは乗客から不評を買い、客数が伸び悩むようになった。同年11月に入ると欠航率はさらに高くなり、12月には「ふじ」の使用を断念、翌年1月5日の正月輸送終了をもって一時運休となった。久里浜および岡田の事務所は閉鎖され、従業員も一時解雇となった。
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