ひいる

デジタル大辞泉

ひい・る〔ひひる〕【^▽沖る／^×冲る】

読み方：ひいる

［動ラ五（四）］

１ ひらひらと飛び上がる。空高く舞い上がる。

「東天に—・るが如く」〈透谷・ヱマルソン〉

２ 高くそびえる。

「天を摩し雲に—・る山嶽(やま)の景色」〈露伴・天うつ浪〉

ひいる〔ひひる〕【^×蛾】

読み方：ひいる

蛾(が)の古称。特に、蚕(かいこ)の蛾をいう。

「愚人の貪(ふけ)る所は、—の火に投(い)るが如し」〈霊異記・下〉

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ひいる

出典:『Wiktionary』 (2021/10/12 13:39 UTC 版)

名詞

ひいる【蛾　歴史的仮名遣い: ひひる】

1. 蛾（が）の古称。特に、蚕蛾の羽化した姿。
   • 蚕が死ぬ、ナニ死ぬではない蛾になッて生きているよ。（幸田露伴『ねじくり博士』）

動詞:沖る

ひいる【沖る / 冲る　歴史的仮名遣い: ひひる】

1. 空高く上がる。
2. 高く立つ。
   • 生れたままの、自分の意志――というよりも我意を、高山の頂に生いたった杉の木のように矗々^{（ちくちく）}と沖らしている大将であった。（菊池寛『忠直卿行状記』）

類義語

（語義1）

• 舞い上がる、沖する、冲する

（語義2）

• 聳える、聳り立つ

活用

翻訳

（語義1）

• 英語: soar ^(en), flip out ^(en)

（語義2）

• 英語: loom ^(en), predominate ^(en), tower ^(en)