ねつぶんかいとは? わかりやすく解説

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ねつ‐ぶんかい【熱分解】

読み方:ねつぶんかい

物質に熱を加えたときに起こる分解反応石油クラッキングなど。


熱分解

読み方: ねつぶんかい
【英】: thermal cracking

触媒用いずに、高温条件下で炭化水素分子分解する方法熱分解法という。
石油産業では、熱分解技術利用したプロセスとしては次のものがある。
(1) ガソリン増産を図る混相あるいは気相クラッキング
(2) 残油粘度下げ目的のビスブレーキング法
(3) 残油を軽質炭化水素コークス転換するコーキング
なお、ナフサを熱分解してエチレンなどの石油化学製品製造するナフサ分解もあるが別項解説する
(1) クラッキング法:ナフサよりも重質な留分からガソリン増産するために 1910 年代開発されプロセスであるが、その後開発され接触分解法に比べガソリンオクタン価収率が低いこと、析出するコークス少ないものの析出するコークス装置内に蓄積し、運転の連続化が難しいなどの点から魅力的なくなり、現在では一般的ではない。
(2) ビスブレーキング法:ビスブレーキングとは粘度低下意味する viscosity breaking の略称で、減圧残油などの重質油加熱炉チューブ内でコークス生成しない程度比較緩やかな条件液相熱分解し、ガスナフサ軽油分解残油製造するプロセスである。
(3) コーキング法:減圧残油などの重質油を熱分解して、ガスナフサ軽油およびコークス製造するプロセスである。
ビスブレーキング法に比べ反応条件過酷で、そのため、軽質留分収率は高いが、コークス1525 %程度副生する。コークスはさらに精製され電極コークスとしたり、そのまま石油コークスとして燃料用途に利用される
コーキング法には、ディレード・コーキング法、フルード・コーキング法(これにコークスガス化プロセス組み合わせたフレキシ・コーキング法)およびユリカ法などのプロセスがある。


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