突放
「突放」(とっぽう)とは、鉄道の用語で、大まかにいえば「走行中の貨車を機関車から切り離し、そのまま惰性で目的の位置まで走らせる」方法の呼び名である。「突放」よりも「突放作業」と呼ばれることが多い。
突放作業は、機関車が貨車を最後まで押す必要がないため、貨車の入れ換え作業の効率化が期待できる。ただし、莫大な自重を持つ貨車が惰性で動くため、その速度や切り離すタイミングを精確に管理しないと、衝突や事故のリスクが高くなる。貨車がブレーキをかけてもなおリスクは無視できない。
突放作業は、相応の危険を伴うことから、現代においては実施される機会はかなり稀になっているといえる。
2024年9月に東北新幹線の「はやぶさ・こまち」が走行中、車両連結が解かれ、線路上で停止する事案が発生した際、この「車両連結解除」現象を指して「突放」と呼ぶ者が少なからずいた。
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