投票率(とうひょうりつ)
選挙人名簿に登録されている有権者の総数に対して、どのくらいの割合の人が実際に投票したのかを表す。投票には、通常の方法をはじめ、不在者投票や在外投票、洋上投票を含める。
これまでに実施された国政選挙の投票率を見ると、1996年に行われた衆議院の総選挙で59.65%、1995年に行われた参議院の通常選挙で44.52%とともに史上最低を記録している。
このとき、投票率の低さが問題となって、有権者がより投票しやすい環境を整えるための制度改革が検討された。その結果、1997年に公職選挙法を改正し、投票時間を夜間へ2時間延長したり不在者投票を利用できる範囲を広げたりした。
従来の選挙では、投票率が高いと、無党派層を中心とする有権者が政権与党に対する批判票を投じると考えられてきた。2000年に行われた衆議院の総選挙で、「無党派層は寝てしまってくれればいい」と失言した森首相(当時)が大きな反感を買ったのも記憶に新しい。しかし、今回は小泉人気を背景に政治的な関心が高まっていると考えられ、選挙の結果とともに投票率の行方も注目される。
(2001.07.26更新)
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