デジタル教科書
別名:電子教科書,デジタルテキストブック
【英】digital textbook
デジタル教科書とは、電子書籍として配信・提供される教科書の総称である。従来の教科書をデジタルデータに置き換えたものと言うことができる。
一般的な紙媒体の教科書に比べた場合、デジタル教科書が実現できる利点として、音声や映像などのマルチメディアコンテンツとの連携が容易である、大量のデータを持ち歩ける、ネットワークを通じて容易に配布でき、また情報が更新できる、などの点を挙げることができる。画像を拡大表示したり、物体を回転させて裏側を見たりといったインタラクティブな仕組みも実現できる。
2012年1月現在、デジタル教科書を学校教育に導入しようという試みが欧米をはじめ世界各国で推進されている。韓国では2008年から政府主導でデジタル教科書を導入する取り組みを実施している。日本でも、2009年に発表されたいわゆる「原口ビジョン」において、デジタル教科書を全国の小中学校に導入する構想が打ち出されている。2010年には民間企業からなる協議会として「デジタル教科書教材協議会」が発足した。
Appleは、2012年1月に電子書籍リーダー「iBooks 2」と、電子書籍オーサリングソフト「iBooks Author」の提供を同時に開始した。これにより、「iBooksテキストブック」と呼ばれる形式のデジタル教科書を作成し、iBookstoreを通じて配信そ、iPadで閲覧・学習することが可能となった。
参照リンク
原口ビジョン - (総務省。PDFファイル)
デジタル教科書教材協議会
Digital Textbooks to be Available in 2008 - (韓国文部省。英語)
教科書の電子化の動向とプロトタイプシステムの開発 - (放送大学研究年報 第28号 2010年。PDFファイル)
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