【転換式航空機】(てんかんしきこうくうき)
Convertible aircraft
飛行機とヘリコプターの特長を兼ね備えるべくつくられた航空機の形式。
VTOLの一種とも、回転翼機の一種とも考えられる。
離着陸時にはローターを上に向けて揚力を発生させる。
巡航時にはローターを前に向けてプロペラのように推力を得、主翼によって揚力を発生させる。
(このローターとプロペラを兼ねた部品をプロップローターと呼ぶこともある)
このことにより、垂直離着陸が可能でありながら、ターボプロップ機に迫る速度と航続距離を目指したものである。
その形態によって、ローター部分を機体に対して傾けるティルトローターと、機体の姿勢ごと方向を変えるテイルシッターに大別される。
(胴体に対し、ローターと主翼をまとめて回転させるものをティルトウィングという)
滑走路を必要としない飛行機として期待され、非常に多くの機体が研究・試作されてきたが、ローターの角度を変えるには様々な技術的困難が伴う。
現在のところ実用レベルに達したのはティルトローター式のV-22のみである。
転換式航空機と同じ種類の言葉
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