ちょうこくしつ座ベータ星とは? わかりやすく解説

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ちょうこくしつ座ベータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 14:47 UTC 版)

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ちょうこくしつ座β星
β Sculptoris
星座 ちょうこくしつ座
視等級 (V) 4.37[1]
(4.35 - 4.39)[1][2]
変光星型 りょうけん座α2?[2]
位置
赤経 (RA, α)  23h 32m 58.2589788s[3]
赤緯 (Dec, δ) −37° 49′ 05.757000″[3]
視線速度 (Rv) 0.4 ± 0.6 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: 95.97 ミリ秒/[3]
赤緯: 38.29 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 18.74 ± 0.15ミリ秒[3]
(誤差0.8%)
距離 174 ± 1 光年[注 1]
(53.4 ± 0.4 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 0.7[注 2]
ちょうこくしつ座β星の位置(丸印)
物理的性質
半径 1.9 M[注 3]
質量 3.07 M[4]
表面重力 14 G[5][注 4]
自転速度 25 km/s[5]
自転周期 1.93 [6]
スペクトル分類 B9.5 IVmnpe[6]
光度 76 L[4]
表面温度 12,476 K[5]
色指数 (B-V) -0.107[1]
色指数 (U-B) -0.379[1]
金属量[Fe/H] 0.19[7]
別名称
別名称
CD-38 15527, FK5 886, HD 221507, HIP 116231, HR 8937, SAO 214615[3], NSV 14608[2]
Template (ノート 解説) ■Project

ちょうこくしつ座β星(ちょうこくしつざベータせい、β Sculptoris、β Scl)は、ちょうこくしつ座恒星で、水銀・マンガン星に分類される化学特異星である[7]見かけの等級は4.37で、肉眼でみえる明るさである[1]年周視差に基づいて計算した太陽からの距離は、約174光年である[3]

特徴

ちょうこくしつ座β星はB型の化学特異星で、スペクトル型はB9.5 IVmnpeと分類される[6]。化学特異星の中でも、水銀・マンガン星に属する恒星で、全体的に金属元素が過剰だが、特に水銀マンガンストロンチウムリンカルシウムは太陽と比較して極端に存在量が大きい。一方で、ヘリウムは欠乏している[4]。ちょうこくしつ座β星の質量太陽の3倍程度、光度太陽の80倍程度、表面温度は12,400K程度と推定されている[4][5]

キットピーク国立天文台における測光観測から、ちょうこくしつ座β星は明るさが4.35から4.39等まで変化するとされ、変光星であることが疑われている[1][2]変光星総合カタログでは、変光星であるとすれば、りょうけん座α2型変光星であろうとされている[2]。りょうけん座α2型に近い、おひつじ座SX型変光星とする意見もある[8]。一方で、ヘルツシュプルング・ラッセル図上では不安定帯に近く、ゆっくり脈動するB型星(SPB星)の特徴を有し、脈動している可能性もあるとみられる[6]。また、ちょうこくしつ座β星からは、フレアが検出されている[8]

脚注

注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
  3. ^ シュテファン=ボルツマンの法則により計算
  4. ^ 出典での表記は、 23h 32m 58.2589788s, −37° 49′ 05.757000″




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