たび重なる転属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 01:55 UTC 版)
「広島電鉄3950形電車」の記事における「たび重なる転属」の解説
当初は製造された6編成全車が荒手車庫に所属し、宮島線の直通電車として使用されていた。しかし、宮島線内で高速運転すると強い横揺れが生ずるという問題があった。そのため、1999年末に5000形(グリーンムーバー)が4編成に増備されたことに伴い、翌2000年に3955号と3956号が千田車庫に転属した。さらに、5000形が8編成に増備された2001年には、3951号、3952号、3954号が千田車庫に転属した。荒手車庫には3953号のみが残り、引き続き宮島線への直通運用に使用されていたが、後に千田車庫所属の3951号と交換された。その後間もなく3951号も千田車庫へ再び転属し、全車両が千田車庫所属となった。転属後は、市内線の輸送力増強用として、日中は1号線に、平日のラッシュ時には3,5,7,8号線にも使用された。これによって宮島線での定期運用は消滅したが、宮島花火大会開催日のみ、宮島線の臨時増発のために千田車庫から2~3編成が荒手車庫へ貸し出され、1日限定で宮島線で運用された。 2007年2月、5100形(グリーンムーバーmax)が7編成に増備され、6編成が千田車庫へ配置されたことに伴い、3956号が千田車庫から荒手車庫へ転属した。それに引き続き、同年4月に行われた配置車両の交換で、荒手車庫から千田車庫へ転属する3700形の3701号と3702号の代替として、3954号と3955号が荒手車庫へ転属した。さらに、2008年2月には5100形5109号の営業運転開始に伴い3951号が、同年3月には5110号の営業運転開始に伴い3952号が、それぞれ荒手車庫へ転属した。同年4月には残る3953号も荒手車庫へ転属し、全車両が再び荒手車庫所属となった。この時期までに従来の課題であった高速走行時の横揺れが台車の改良によって解消され、全車両が宮島線への直通運用に復帰した。 2008年8月、千田車庫所属車両に対して行われたICカード「PASPY」に対応した新運賃箱への交換工事の影響で、市内線用の3000形と3700形3701・3702号が予備車不足となるため3955号が千田車庫への貸し出しの形で転出し、市内線運用に就いた。2009年2月に市内線所属の連接車両の新運賃箱への交換工事が完了したため、千田車庫へ貸し出されていた3955号は荒手車庫へ返却された。 2019年4月、5200形(通称:Green mover APEX)の5201号・5202号の2編成が導入された事により、3951号・3952号の2編成が千田車庫に転出された。3950形の千田車庫に所属するのは2009年2月以来10年ぶりとなった。しかし2019年9月、3800形の3806号・3809号の2編成が千田車庫へ転属された事により、再び荒手車庫へ転属。千田車庫に配属されていたのはわずか5か月程であった。
※この「たび重なる転属」の解説は、「広島電鉄3950形電車」の解説の一部です。
「たび重なる転属」を含む「広島電鉄3950形電車」の記事については、「広島電鉄3950形電車」の概要を参照ください。
- たび重なる転属のページへのリンク