象牙の塔
別表記:tour d'ivoire
英語:ivory tower
象牙の塔(ぞうげのとう)とは、学問の世界に閉じこもる学者の研究姿勢・学究的態度が、閉鎖的かつ理想主義的であり、世俗とは無縁の・世俗の実情からかけ離れたような・現実逃避にも見えるような様子である、と批判する意味で用いられる表現。
そもそも「象牙の塔」はフランス語の「(la) tour d'ivoire」の訳語であり、19世紀フランスの文芸評論家ブーヴ(Sainte-Beuve)が、厭世的で孤高・高慢な作風で知られる作家ヴィニー(Alfred de Vigny)を皮肉る表現として用いたのが初出とされている。
日本では戦前に人気を博していた文芸評論家・厨川白村(くりやがわ-はくそん)がエッセイ集「象牙の塔を出て」などで言及し、広く知られるようになったとされる。
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