象牙の消費国の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:11 UTC 版)
象牙は国際取引が原則禁止された後も、日本や欧州連合を含む世界には依然として取引がなされている。2019年現在、基本的には商業目的の象牙の国際取引が原則禁止されており、国内に需要があるとしても、条約で禁止される前に国内に入ってきた象牙か、1999年と2009年にワシントン条約による同意の下、輸入された象牙に限った取引となっているが、世界各国では密猟や密輸が存在し、これは問題になっている。象牙の大きな市場があった中華人民共和国は、2017年に象牙の国内取引を禁止し、香港政府も2021年までに象牙取引を廃止する方針を発表した。 また、象牙の取引が規制されているEUでも、1947年以前に製造された「アンティーク象牙」と偽ることで、象牙加工品を合法的に販売できる抜け穴があり、中でもイギリスは「アンティーク象牙」の大きな市場が存在し、また象牙加工製品の世界最大の輸出国となっている。
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