生物モニタリング (せいぶつ-)
環境汚染を監視する方法のうち、生物を用いる方法をいう。環境汚染状況の監視は、物理的、化学的方法を用いても行われているが、この方法では、各測定項目の数値は正確に把握できても、環境汚染を総合的に把握することはむずかしい。一方、生物学的方法では、結果の数量化がむずかしいなどの問題点があるが、各汚染物質の複合的な影響や累積的な影響をとらえることができ、また、人体影響との関連でモニターできるなどの利点がある。具体的な例としては、水生生物(カゲロウなどの水生昆虫、貝類、甲殻類など)を用いた生物学的水質判定法、ウニの受精卵による海水汚染判定、マツ、ケヤキ、アサガオなどの高等植物やコケなどの下等植物を用いての大気汚染の影響調査、土壌重金属汚染の指標植物の利用などがある。
→生物指標
→生物指標
生物モニタリングと同じ種類の言葉
- 生物モニタリングのページへのリンク